SPILL TALK 真報連相コーチングこぼればなし

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真報連相診断士の養成について

報連相診断システムは報連相という見えないものを「見える化」することが目的だということはすでに述べた。

いま、真報連相コーチング協会では真報連相コーチングや診断システムの普及のために育成プログラムを開発中だが、その中から今回は真報連相診断士について紹介したい。

真報連相コーチングではまず正確な診断が無ければコーチングが成立しない。

これは医学の世界に良く似ている。医師は病名を正確に把握した上で原因を追究し治療方法を考える。

真報連相診断士は組織の報連相の現状を診断ツールを用いて測定し、集計し、分析する。

そして、診断結果を診断カルテにまとめ当該組織にフィードバックする。

ここで大事なことは真報連相診断士は真報連相診断システムの知識をいくら増やしても診断スキルが向上しないことだ。

診断するスキルは知識の問題ではなく、使いこなすことが大切である。

従って、真報連相診断士養成プログラムでは実践で、いかに診断スキルを向上することができるかが問われる。

ケースを使用して診断体験することが主体になるが、実際に研修受講生の所属する組織の現状を診断することもカリキュラムの中に入れて行きたい。

より実際的な養成プログラムにしたいと考えている。

 


部下は上司をよく観察している

る会社の若手社員のA君の話である。

「報連相といっても結構難しいんだよね」

「なぜ難しいの?」と私。

「うちの今度の担当部長は、朝、機嫌がいい時と悪いときの差が激しいんです」

「朝のあいさつをしても黙っていられると私自身が部長に承認されていないのではと不安になります」

「機嫌の悪いときに報連相しても聴いてくれないか、生返事ばかりで的確な指示がほとんど帰ってこないのです」

部長は血圧が低いわけでもないのに、朝、しばしば暗い表情でいる。

当は朝報連相して気持ちよく仕事をしたいのだが、機嫌が良くなるのを待っていると昼過ぎになったり、ひどいときは夕方になってしまうことがある。

部内ではこのことは誰でも知っているのだが、メンバーはほとんどあきらめている。業務は順調に進んでいるし、部内の業績は全社でもトップクラスだった。

にもかかわらず、部内のコミュニケーションがうまく行っているとはいえなかった。

どうすれば部長と朝の円滑な報連相ができるかA君は悩む日々を送っていた。

さて、部長はなぜ朝、機嫌が悪いのだろうか。部内のミステリーでもあった。


部下を持つリーダーの皆さんへ

日は趣を変えてリーダーの皆さんに私の思いを伝えたい。

IT時代を迎えてから、わが国の組織はコペルニクス的転換がなされた。

それは階層の大幅な削減だ。12階層もあった組織を大胆にも4階層に減少させた組織もあった。

IT機器を用いて均質な情報を上位職位から下位職位に伝達すれば中間管理職がいらなくなる。

フラットな組織が最も効率的な組織だ。

というわけで、大幅に管理職を削った。

一人の管理職が70人も80人もマネジメントする企業のことも知っているが、マネジメントできるわけがないと私には思えるのだが・・・・・。

これらの企業のコミュニケーションは当初の目論見通りの成果を上げたのだろうか。

私は組織をフラット化し、管理職をなくして成功したという話をこれまで、聞いたことがない。

リーダーの皆さん、部下はあなたの指示したことを全員等しく理解し、期待通りに動いてくれましたかと問いたい。

現場で、報連相やマネジメントで悩みぬいているのは部下が期待通りに動いてくれないことだ。

もともと無理な組織体制で成果だけを期待する風潮がありすぎる。

面白くない、自作自演の演劇を観客にうけないと嘆いているようなものだ。

古い時代の人は、管理限界という言葉を思い出した人もいるかもしれない。

管理職研修で一番最初に学ぶ概念だ。

 一人の課長レベルの管理職が統率できる数は20人から30人といったところか。

要するに目的は社員のモラルをあげて組織目的を達成することにある。

今一度、元気になる組織作りを試みてはいかがかと思う。


多くの激励に感謝、感謝

報連相コーチング協会のホームページを公開してから多くの知人、友人から激励をいただいている。

ただ、感謝、感謝である。

皆さんの期待に応えなければならないと身の引き締まる思いの今日この頃。

ところで、報連相というと組織や経営問題と考え勝ちだが、広く社会に転がっている。

二人以上あれば起こる問題だ。年齢は関係なく子供にもあてはまる。

先日、取材で訪れたパンチ佐藤さんは元プロ野球選手だけあってとても勘のいい人だ。

私の話を一通り聞き終えて「これは家族や夫婦にも当てはまりますね」コメントしてくれた。

まったく、パンチさんに言う通りだ。

庭で報連相がよくできていれば、子供は健全に成長する。子供が健全に成長すれば学級崩壊などなくなるだろうことが容易に想像できる。

私は、以前、学校の現場で現在の教育の現状をつぶさに見る機会があった。教師の問題が社会的によく取り上げられるが、家庭の問題を学校に持ち込んでいる生徒の多いことに驚いた。

少し話が脇道にそれてしまったが、人間が生きていく限り報連相問題から離れられないこと、そして、報連相が円滑に行けば社会は明るくなることは間違いないと私には思えるのだが・・・・・。

皆さんのご期待にこたえるためにも真報連相コーチングを社会貢献のツールとして活用してゆきたい。

 


「見える化」することの大切さ

報連相診断システムの最大の狙いは報連相に関して組織のどこに問題点が潜んでいるのかを特定し原因を究明することにある。

真報連相コーチング協会がこの「見える化」に着目し、最重視してきたのはもちろん理由がある。

私達は、これまでに多くの組織に接してきたが「見える化」できていないことによる組織の悲劇ともいうべき現実に数多く直面してきたからだった。

ルの社会でもないのに「吠えるボス」が勝ち誇っている組織。自分が報連相ができないように仕向けていながら「なぜ報告をしないのだ」とわめき散らしている上司がいる組織。正直に報告したら「お前がガンだ」と理由も無く左遷する組織などなど枚挙にいとまない。

そして、常にその犠牲になっているのは若いやる気のある有望な社員である。そのくせ、このような組織に限り、上位組織の経営幹部はわが社の若手は覇気がないと嘆いているのだから世話ない。

般的にいって、問題点が明らかになり、原因が究明されれば必ず解決できるといわれている。そして、情報の共有は組織にとりきわめて重要だ。

しかし、もっと重要なのは共有する情報そのものである。真実の、主観的でない客観的な情報を「見える化」し共有することが言うまでもなく重要なのだが、ほとんどの組織でこの当たり前のことが実現できていない。

 


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