あくまで主役はクライアントです。
第一には、クライアントに気づきを促すことです。クライアント自身が問題や課題に気づきを促すことです。
第二に、クライアントがそれらを解決するための主体的な行動を自ら起こすことを支援することです。
第三に、クライアントが成功体験を味わい、組織としての自信をつけることを目指す手助けを行います。

◆ 単なるコーチではありません。

真報連相コーチは単なるコーチではありません。あくまでも、真報連相向上活動を専門とするコーチです。
真報連相に関して、他のどのコーチよりも豊かな知識と経験が必要です。また、真報連相コーチングと真報連相診断システムを実践的に使いこなせることが重要です。

◆ 変化を起せる人です。

報連相機能不全症は自組織に問題があることの自覚症状がないのです。だから、真報連相診断で客観的に病状を把握することが不可欠なのです。
長い間に組織の隅々にまで染みわたった報連相の機能を不全にしている悪習慣を取り除く必要があります。この活動には相当なエネルギーを必要とします。組織の中に抵抗勢力がいます。今まで通りやることが楽なのです。
変化に対する抵抗はとりわけ、真報連相向上活動の初期段階で顕著に表れるでしょう。真報連相コーチは伝道師になって根気よく、真報連相の向上に使命感を持って取り組まなければなりません。

◆ ラポールを築ける人です。

ラポールとはカウンセラーとクライアントの間に相互の信頼関係が生じることを言います。組織の人間関係にも全く同じことが当てはまります。ラポールがなければ報連相はうまく機能しません。
現代の日本の組織社会で何が最も大切であり必要なことかといえば上司や同僚との「ラポールを築くこと」だと言っても言い過ぎではないと思います。

◆ 転ばぬ先の杖となれる人です。

真報連相コーチの役割はクライアントが報連相で困っていることを解決する役割ではありません。あくまでもクライアントが主体的に解決するためのヒントを情報として提供することです。
クライアントが解答を求めてきても、「それに関してあなたはどう考えるのですか」と逆質問をしてクライアント自身が考えるようにリードしてゆきます。
クライアントが気づかずに間違った方向に進もうとしているときにはさりげなく助け船を出します。