真報連相コーチング協会理事長  谷口 洋


真報連相コーチング協会設立の目的


皆様は「報連相機能不全症」という耳慣れない組織の病をご存知でしょうか。

私たちはこれまで10数年にわたり、組織活性化の観点から、日本のあらゆる組織の現状を観察してまいりました。そして、この活動を通じて、規模や非営利・営利を問わず組織には共通する現象が存在することに気がつきました。
組織内の意思疎通が図られていないという自覚症状はあるものの、それがなぜ発症しているのか特定できないままに、いろいろな対応策を場当たり的に実施していることでした。

そこで、私たちはこのような組織の病ともいうべき現象を「報連相機能不全症」と名づけました。この病気は糖尿病や高血圧症など人の生活習慣病とよく似ています。
自覚症状がないままにじわじわと組織全体に染み込み、必要な情報が組織の隅々に行き渡らなくなります。
私たち真報連相コーチング協会はこのような組織の病を「真報連相診断システム」を通じて診断し当該組織の皆様とともにこの病を克服することを目的として2010年に設立されました。

組織の健康を維持するために

さて、報連相つまり、組織の中での報告、連絡、相談は、組織が目的を達成するために無くてはならないものです。
また、組織は人間と同じように生きています。組織の血液ともいうべき情報が、報連相を通じて、組織の隅々にまで行き渡らないかぎり、組織は活力を持ちえませんし、成果を上げることはできません。

そして、組織は人と同じように病気に罹ることもあれば、健康でいることもあるのです。健康は自然に保持できているのではありません。健康であり続けるためには、人と同じように健康管理に留意し、定期的に健康診断を受けることが必要です。

問題は個人も組織も自覚症状が出た時には手遅れになっていることが多いのです。そこで、大切なことは健康状態を定期的に診断して自らの健康状態を常に把握して健康維持に努めることしかないのです。

報連相機能不全症を克服するために

生活習慣病は医者が治療することは言うまでもありませんが患者の健康にとって悪しき生活習慣を患者の努力で変えなければ完治することはありません。
同様に「報連相機能不全症」も外部の支援だけでは完治し活性化することはありません。

組織の内部から生活習慣を何としても変えるという強い意志と多くの気付きが必要です。報連相コーチングは報連相コーチが報連相機能不全症を治療するのではありません。
報連相コーチとともに、自覚症状のない組織内部に気づきを促します。経営者や社員等すべての人の良くなろうとする意思を尊重し、それを後押しするのです。

組織の中で「なぜ報連相はうまくいかないのだろうか」と悩んでいたり、問題意識をおもちのかたはどうかご一報ください。報連相機能不全症を克服するためのどんなご支援もいたします。